ハイレベル模試 |
私は中学受験の時に、浜学園という塾に通っていました。算数に関しては、5年生までは「力の5000題」
という参考書を主教材として使用して全範囲を習いました。5年生終了時には、中堅校の入試問題が少しは解けるように
なっていましたが、難関校の入試問題にはまだまだ歯が立ちませんでした。
6年生からは通常授業とは別に、最難関校志望者を対象としたコースも受講することになったのですが、そのコースでは 6年生の最初から、いきなり最難関校の入試と同レベルの問題のテストを、毎週受けていました。当然のことながら、 ほとんどの生徒は0点かそれに近い点数しか取れず、こんな無茶なことをしていて、本当に意味があるのか・・・という のが当時の正直な気持ちでした。 しかし、2〜3ヶ月後には少しずつ得点できるようになっていき、夏には5割前後、冬には8割前後を安定して得点できる ようになりました。周りの生徒も同じような感じでした。そして気づいた頃には、最難関校の入試問題も難しく感じなくなり、 実際の入試でも算数を得点源にすることができました。 常識的には、いきなり難しいことを始めるのではなく、徐々にレベルアップしていくのが正しい方法だと考えられています。 ですので、何の根拠も無しに私がこの方法を勧めたとしても、ほとんどの方からは否定されると思います。 しかし当時の浜学園は、灘中の合格者数が90人(定員の5割以上)を超えることもあり、特に算数に関しては圧倒的な結果を 出していましたので、私はこの方法が最難関校・難関校受験の算数対策としては、ベストなのではないかと考えています。 そうは言っても、この方法を真似しようと思っても、なかなか適当な教材はありません。塾の先生に相談しても、反対される だけではないでしょうか。 私も適当な教材が見つからず、どうしたものかと悩んでいたのですが、だったら自分で作れば良いのではないか・・・と考える ようになりました。その末に作成したのが、この「ハイレベル模試」です。 この「ハイレベル模試」は、制限時間60分、問題数は6〜8問(2問は複雑な計算問題、残りは大問)で、レベルは当時の浜学園 のテストよりは少し下げて、上位校〜難関校の入試問題と同程度です。 時期は、全範囲の基礎を一通り学習した後であれば、いつでも開始することができます。目安としては「予習シリーズ」の6年上 までを、ある程度マスターできていれば大丈夫です。 ですので、6年生の方が入試直前の演習用に利用することもできますし、新6年生の方が最難関校・難関校の受験対策として利用 することもできます。 新6年生の方であれば、毎週1回分のペースで続ければ、1年間で50回前後になります。問題数は、大問だけでも200問以上を行う ことになります。もちろん良問を選んでいますので、1問1問から得られるものも多いはずです。 |