標準問題を完璧にする
塾教材や市販教材の算数の問題は、単純化すると、基本問題、
標準問題、応用問題の3種類に分けられます。そして多くの
塾では、5年生で基本問題・標準問題、6年生で標準問題・
応用問題を中心に行います。
特に6年生の上位クラスでは、課題に占める応用問題の比率
が高くなります。難関校志望者にとっては、5年生まで基礎
固め、6年生から本格的な入試対策という感じになります。
ただ、その応用問題のレベルに対応できない(例えば、半分
以上の問題が解説を読んでも理解できない等)ようであれば
注意が必要です。時間をかけて問題に取り組んでも、あまり
身にならないからです。
応用問題に対応できない原因は、多くの場合(その前段階の)
標準問題が十分に定着していないことにあります。
実際、応用問題の解説は多くの場合、標準問題が理解できて
いることを前提に書かれています。そのため、標準問題が十
分に定着していない生徒にとって、応用問題の解説は省略が
多く、理解しづらいものになります。
逆に「標準問題は完璧にできるけれど、応用問題は歯が立た
ない」という受験生は、ほとんど見ません。応用問題を攻略
する近道は、標準問題を完璧にすることにあります。
標準問題を完璧にするためには、各単元の代表的な標準問題
の解法・考え方を理解した上で、反射的に処理できる状態に
なるまで類題を繰り返すことが必要です。
難関校志望者でも、標準問題が完璧にならないままの状態で
中途半端に応用問題に取り組みつづけ、結果的に応用問題を
攻略できないまま終わってしまうことが少なくありません。
応用問題に対応できず苦しんでいる方は、まずは「標準問題
を完璧にすること」に意識を向けてみてはいかがでしょうか。
■メールマガジン
中学受験算数の攻略法をメールマガジンで配信しています。
希望される方は、こちらからご登録ください。
https://i-magazine.jp/bm/p/f/tf.php?id=tkn910