再現性があるかどうか
学習法をチェックする際に私が重視しているのは「再現性があるかどうか」ということです。
例えば6年生で過去問演習を行った後、解けなかった問題を完全に解ける(満点が取れる)状態を目指して復習しようとする人も多いのですが、これは「再現性の低い」方法です。
受験校の設問数が15問、合格者平均が11問とすると(ミスを1問することを想定して)確実な合格を目指すための現実的な目標は12問程度ですが、逆に考えれば合格者でも取れない「捨て問」が2、3問あることになります。
大部分の受験生にとって必要なのは、捨て問に正面から取り組むことではなく、それを捨て問として処理することです。捨て問を見極めて深追いしないことが「再現性の高い」方法につながります。
過去問演習を例に挙げましたが、塾の課題、自主的な課題、模試の復習など、どの学習においても「再現性」を意識することで成果は大きく変わります。
十分な学習量をこなしているのに成果が出ないという方は、学習法の再現性が低くなっていないか、この機会に見直してみてはいかがでしょうか。
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