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更新日 2017-09-16 | 作成日 2011-06-01

入試本番での目標設定

志望校に合格できるだけの実力があっても、本番で実力通りの結果を残すことは難しいものです。例えば算数で8割くらい取れる実力がある場合、入試本番では何割を目指すのが良い(実力が発揮しやすくなる)でしょうか。

(1)実力通り8割を目指す
(2)強気に満点を目指す
(3)少し低めに6割を目指す
(4)さらに低めに4割を目指す
(5)目標得点を設定しない

普通に考えれば(1)が妥当です。実際、大部分の受験生はこの目標設定で本番に臨みます。ただ最初の方の設問で(緊張や問題難化の影響で)通常通りに問題が解けなかった場合、パニックに陥ってしまうことがあります。

最も避けるべきなのは(2)です。「満点を目指す」とありますが、例えば6割くらいの実力で8割を目指すというのも同じことです。本来の実力より明らかに高い目標を設定すると、余計なプレッシャーがかかるだけでなく、合理的な時間配分(難しい問題を捨てて取れる問題に時間をかける等)が実践できなくなる傾向があります。確かに奇跡的に出題内容に恵まれて本番で実力を大きく上回る結果が出ることもあり、そういう体験談は印象に残りやすいのですが、作戦としての成功率は下がります。

私がお奨めしたいのは(3)です。実際、私が見てきた過去の受験生の間で最も成功率が高いのはこの目標設定です。目標を少し下げて設定することのメリットは、プレッシャーが軽減し、本来の実力が発揮しやすくなることです。合理的な時間配分も実践しやすくなります。また(1)に比べて、想定外のトラブル(問題難化、出題傾向の変化、時間配分の失敗など)にも冷静に対応しやすくなります。

プレッシャーを減らすという意味では(4)も考えられますが、4割という目標は(合格するためには)低すぎて現実的でなく、受験生も目標として納得するのは難しいでしょう。ただ、極端に緊張する傾向のある受験生には、これくらいの目標設定が合っているということもあります。

(3)の次にお奨めしたいのは(5)です。実際、受験生によってはこちらの目標を伝えることがあります。この目標を設定する場合に大切なのは、何も考えない(その結果、目標得点を設定しない)のではなく、目指すべき目標得点を知っていながら(あえて)目標得点を意識しないということです。

以上、私のお奨めする順番としては(3)>(5)>(1)>(4)>(2)となりますが、実際は置かれている状況やその受験生の性格等によって、最適な目標は変わります。普通に(1)で設定するのが最も適していることもあれば、状況的に(本来の実力通りでは届かないため)明らかに高い目標を設定せざるをえない受験生もいます。

これから入試本番を迎える方は、上述の内容を参考にして最も適した目標を設定していただけましたら幸いです。

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