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更新日 2017-08-10 | 作成日 2011-06-01

算数の学習効率を上げる方法(後編)

前編では「量を改善する方法」を紹介しました。後編では「質を改善する方法」を紹介します。

質の改善として取り組みたいのは、バランスをとる、予習をする、結果以上に内容を重視する、の3点です。

(1)バランスをとる

塾の課題のみの学習は、多くの場合、どうしても偏りが出てしまいます。これは「内容の良し悪し」というよりは、癖のようなもので、塾の成績と入試結果が必ずしも一致しない原因の1つでもあります。

その偏りを減らす(バランスをとる)のに有効なのは「塾以外の教材」の使用です。例えば、四谷大塚以外の塾生が「予習シリーズ」を使用して先取り学習を進める、難関校志望者が「中学への算数」を使用して応用・発展レベルの問題演習を進めるといった方法があります。

「塾の課題が多く、他のことに取り組む余裕がない」という受験生も多いと思いますが、前回の「量の改善」が成功していれば、こういった方法も可能になります。

なお、複数の塾(出版社)の教材を使用することによって、パターンの漏れが減り、より「穴のない学習」が可能になります。

(2)予習をする

塾によっては、予習を推奨していない(禁止している)ことがあります。予習をすることで(油断して)授業を集中して受けなくなる、復習がおろそかになる、といったことが理由だと思います。ただ、現実問題として「復習派」より「予習派」の方が(塾の成績でも入試でも)成功率は高いです。

いくつか原因はありますが、少なくとも「授業に集中しない」「復習がおろそかになる」というのは迷信で、予習派の方が授業に集中し、復習も(短時間で)しっかり行っています。予習をすることによって、授業が理解しやすくなる→復習にかかる時間が短縮される→時間に余裕ができる→さらに予習ができる、という好循環になります。

難関校を目指す受験生は、授業ごとの予習にとどまらず(塾のカリキュラムに関係なく)早い時期に受験全範囲の予習を終えておくと、応用・発展レベルの演習にかけられる期間が長くなり、それだけ有利になります。

(3)結果以上に内容を重視する

テストや課題において、正解・不正解の結果も大切ですが、それ以上に内容が大切です。もちろん入試本番では結果がすべてですが、それまでの学習では、結果そのものよりも内容を重視する方が、入試での成功に結びつきやすくなります。

例えば算数の問題が正解した場合、理解した上で正解したのであれば次回以降も(類題が出れば)正解できますが、理解があやしいけれど答えが合っていたというのであれば次回は正解できない可能性があります。また同じ正解でも、1分で解けたのであれば次回も短時間で解けますが、5分かかったのであれば次回も5分かかるかもしれません。ビジネス書で「再現性」という言葉が使われることがありますが、算数においても(次回以降も同じように解けるかどうかという)再現性があるかどうかを確認しておく必要があります。

逆に不正解の場合でも、凡ミスによる不正解(理解はできている)なのか、あと一歩での不正解(半分以上は理解できている)なのか、完全な不正解(その問題を解く前提となる内容から理解できていない)なのかによって、その後の対策は大きく違ってきます。

内容によっては判別が専門的で、受験生本人や保護者が行うのは難しいこともありますが、こういう意識を持つだけでもかなり違います。少なくとも結果ばかりを意識している限り、質の高い学習を行うことは難しいでしょう。

1つの方法例ですので、この通りにする必要はないのですが、よろしければご参考ください。


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