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更新日 2017-09-16 | 作成日 2011-06-01

直前期は「広く浅く」を意識する

直前期に算数で心がけたいのは、「狭く深い」学習を捨てて「広く浅い」学習を徹底することです。

早い時期、例えば5年生くらいだと「時間は十分にあるけれど、エネルギー(やる気)はあまりない」という受験生が多くいます。そういう状況では「広く浅い」学習よりも「狭く深い」学習の方がモチベーションが上がり、結果的に成果が出やすいということもあります。また、基礎学力が十分にない状態で「広く浅い」学習を行うと、消化不良になりやすいということもあります。

しかし直前期になると「エネルギーは十分にあるけれど、時間が足りない」「基礎学力は既に十分ある」という状況の受験生が多く、そういう状況では「広く浅い」学習の方が機能しやすく、効率的な方法と言えます。実際、難関校合格者の多くがそのような方法を実践しています。

広く浅い学習の利点は「量をこなせるので、幅広く保険をかけられる」ということで、どこを攻められてもそれなりに対応できる状態を目指しやすくなります。一方、狭く深い学習は(広く浅い学習に比べて)量がこなせないため、どうしても手薄な部分が多くなりがちです。

過去問を実施する際にも、解けない問題をすべて理解することを目指す「狭く深い」学習ではなく、合格者平均点が確保できるまで確認して深追いしない(例えば合格者平均が75%なら、25%の問題は無理に理解しようとしない)「広く浅い」学習が効率的で、現実的でもあります。

合格者平均点以上に深追いしない方が良いもう1つの理由は、合格者でも解けないような「捨て問」を理解しようと力を入れることで、問題の難易度を見極める(「取るべき問題」と「捨て問」を区別する)ための感覚が鈍ってしまうことです。合格可能性が五分程度の学校の受験において、この「難易度を見極める力」が鈍ることは致命的です。

過去問以外の課題(塾の課題、問題集など)を行う際にも、1つ1つの処理(計算など)を無理に最後まで行わず、ある程度「こういう流れで解く」ということが分かれば次の問題に進む方が効率的です。

このような「流す学習」には賛否があると思います。確かにこの方法は基礎学力が十分にあることが前提で、基礎学力が弱い状態では逆効果になるでしょう。ただ、基礎学力が弱い状態で直前期を迎えている時点で、他の方法を行っても厳しいというのも実情ではないかと思います。


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