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更新日 2021-02-06 | 作成日 2011-06-01

自主課題の進捗状況を数値化する

自主課題を進める際に、大半の受験生は「この問題集を2ヶ月で完成させる」という感じの大雑把な計画を立てているのではないでしょうか。

期限を決めているという意味では良いのですが、さらに効率を上げるには、進捗状況を数値化することが有効です。

数値化する目的は2つあります。一つは現状を正確に把握すること、もう一つはモチベーションの維持です。

受験生の多くは進捗状況を感覚的に捉えてしまいがちですが、それは危険です。例えば「半分くらい完成したかな」と感じでいても、実際は3割くらいしか完成していないということが多々あるからです。

感覚で捉えると、どうしても甘く見積もってしまう傾向があります。そして、それが続くと「こんなに頑張っているのに成績が上がらない」となってしまいます。

もし2ヶ月で問題集を完成させるという計画があり、1ヶ月経過した時の進捗状況が30%だとしたら、その計画は実現できない可能性が高いでしょう。

ただ、数値化によってその状況を早めに把握できれば、方法を修正するなど何らかの対策が可能になります。

しかし、感覚的に「半分くらい完成したかな」と思っていると、2ヶ月目も1ヶ月目と同じ方法で進めて、後になって計画倒れの状況に気づくことになります。

数値化は多くの場合、モチベーションを高めてくれるものです。中には負担に感じる受験生もいますが、特に難関校受験生は数値化することで達成感を感じ、励みになる傾向があります。

数値化は、現状把握とモチベーション向上のためには効果的な方法です。今まで数値化を行っていなかった受験生は、これを機会に試してみると良いかもしれません。