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更新日 2017-08-10 | 作成日 2011-06-01

試行錯誤の経験値

首都圏の6年生で、6月2日の第2回志望校判定サピックスオープンを受験された方は、結果が出ていることと思います。

算数の平均点は、
算数A(知識・処理系):150点中87点(得点率58%)
算数B(思考・記述系):150点中37点(得点率24%)
という結果でした。

(第1回の平均得点率は、算数A:54%、算数B:39%)

今回は特に算数Bが難しく、多くの受験者にとって、かなり厳しい試験になったのではないでしょうか。

例年、この時期にサピックスオープン模試が実施されますが、特に算数Bについては、難関校対策の進捗状況(難問に慣れ、どれだけ解けるようになっているか)に比例した結果が出ているように感じます。

私は難関校対策として、基本→標準→応用→発展と段階的にレベルアップしながら授業・課題を実施していますが、算数Bは応用段階(「プラスワン問題集」等のレベル)の受験生にとっては厳しく、やはり発展段階(「中学への算数」等のレベル)の受験生の方が対応できています。

特に順調に進んでいる受験生は、既に「中学への算数」の1年目が終わって2年目に入り、「学力コンテスト」にも応募して名前が載るようになりますが、そういう受験生は(私の見ている限りでは)ほぼ例外なく、算数Bで70前後の偏差値を取っています。

これは、確かに思考・記述系が得意ということもありますが、それ以上に「試行錯誤の経験値」の影響が大きいと感じます。

以前、問題が解けない時の最後の手段として「あてはめ」をするのも1つの方法であるというような内容を書いたことがありますが、あてはめを含めた「試行錯誤」をスムーズに行うことが、難問攻略のきっかけになることがよくあります。

例えば難問演習をしていて、生徒が「これ以上わからない」と言った時、私が「あてはめでも何でも良いから、もう少しだけ考えてみようか」と伝えると、あっさり解けてしまうということが少なくありません。

最初の内は、そう言われても結局は解けないことも多いのですが、慣れてくると2、3回に1回は(諦めていた問題が)解けるようになり、最終的には(言われなくても)自分から試行錯誤して解こうとするようになります。

要は「試行錯誤で解けた」という「成功体験」を積み重ねていく内に、行き詰ったら試行錯誤してみるという癖がつくのですが、この「試行錯誤の経験値」が高い受験生ほど算数Bのような試験では有利です。

「中学への算数」等で難問に多く取り組んでいる受験生も、その過程で自然に「試行錯誤する→解けた」という成功体験を積み重ねていくため、思考系の難問に強くなります。

算数Bのような思考系の難問に苦手意識のある方は、「試行錯誤の経験値」という視点から、学習内容を見直してみてはいかがでしょうか。


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