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更新日 2017-09-16 | 作成日 2011-06-01

入試問題との相性について

私は受験校選びについて相談されたとき、実力もそうですが、
その学校の問題との相性を重視しています。理由は、受かり
やすいかどうかということもありますが、それ以上に入学後
のことがあります。

受かりやすいかどうかについては、偏差値的に同じくらいの
学校でも、いざ過去問をやってみると問題との相性によって
点が取りやすかったり取りにくかったりします。実際、模試
の(偏差値をもとにした)判定で合格可能性80%の学校でも
過去問を解いてみると合格点が取れなかったり、逆に20%の
学校でも合格点を取れたりします。

こういうこともあり、6年生の秋に受験校の候補が絞られて
きたら、とりあえずそれらの学校の過去問を1回分ずつでも
良いので解いてみることを私はお勧めしています。

ただ、合格可能性を確かめるという理由以上に私が重要だと
感じるのは、入学後にその学校の指導に適応しやすいかどう
かということです。どういうことかというと、入試問題の相
性が良い学校は入学後もその学校の指導に適応しやすく、逆
に相性が悪い学校は入学後に適応しにくいことが少なくない
のです。

実は、私自身もこのことを経験してます。私も小学生の時に
中学受験をして、関西の浜学園という塾に通っていました。
当初は灘中を目指していたのですが、6年生秋の灘中模試
(正式には灘甲陽模試)の判定で、灘中の合格可能性は50%
程度で、結局は志望校を甲陽学院に変更しました。

データ上は甲陽学院だと合格可能性が80%になるということ
だったのですが、実際に過去問を解いてみると、灘の問題に
比べて解きにくく、算数も灘の問題の方が良い点数が取れる
という状況でした。

それでも塾の志望校対策で入試問題に慣れ、何とか合格はで
きたのですが、入学後、中高の6年間は学校の指導内容との
相性が悪く(もちろん自分の努力不足もありますが・・・)、
定期試験ではなかなか平均点さえ取れませんでした。学校で
外部の模試を受けると、校内順位が200人中10位くらいになる
こともありましたが、定期試験では平均で150位前後でした。

当時は入試問題との相性が入学後の相性に関連しているとい
うことは思いもよらなかったのですが、中学受験指導の仕事
をするようになって、指導していた生徒の中学受験入学後の
状況などを聞いているうちに、入試問題の相性と入学後の適
応しやすさがかなり関係しているのではないかということを
強く感じるようになりました。

適応できない場合に問題なのは、学校の先生や周りの同級生
から過小評価され、自信をなくしてしまうことです。
努力が足りないと言う人もいるかと思いますが、特に上位校
になるほど周りの同級生も意識が高く、勉強していますので、
その中で相性の悪さというハンディがあると苦しいものです。

私自身は、訓練によって相性の悪さを克服して合格はできま
したが、それは入試問題で点が取れるようになったというだ
けで、根本的な相性は変わっていなかったのだと思います。
また、中学受験で指導した生徒を見ても、相性の悪さを克服
して合格した生徒ほど入学後に苦労していて、逆に相性の良
い学校を選んで進学した生徒ほど入学後に適応しているよう
に感じます。

こういう問題は受験指導者の間でも意見が分かれると思いま
すが、私は以上のような理由から、できるだけ入試問題との
相性のいい学校を受験することをお勧めしています。


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